
「周りの会社はみんなホームページ持ってるけど、ぶっちゃけうちにも必要なの?」
「営業電話がバンバンかかってくるんだけど、あんな高いお金払って作る意味ある?」
独立してWeb制作やシステム開発をやっていると、経営者さんやお店のオーナーさんから本当によくこういう相談を受けます。
こんにちは、道南・函館を拠点に「HAKONIWA」というオフィスをやっている代表です。15年ほどシステムエンジニアやWebアーキテクトとして、いろんな開発の裏側を見てきました。
今日は第一回ということで、同業者に怒られそうなことをハッキリ言います。
「すべての企業やお店にホームページが必要だとは、全く思っていません。」
Web屋が何言ってんだって話ですが、事実です。目的がないまま「とりあえず」で作ったサイトは、ただの金食い虫になります。
今回は、あえて「ホームページを作らなくてもいいケース」と「絶対に作ったほうがいいケース」について、プロの視点と実際のデータを交えながら、正直にぶっちゃけます。
無料のSNSやGoogleマップだけで「十分」なケース

何十万、何百万もかけてわざわざ自社サイトを作らなくても、今の時代、無料ツールでゴリゴリ集客できちゃうケースは多々あります。
- 写真や動画のインパクトが直接売上につながる業種(飲食店、美容室、アパレルなど)
- 地元民の口コミで回っている地域密着型のビジネス
僕がいる函館でもそうですが、新しいカフェを探すとき、わざわざGoogleで「函館 カフェ」と検索してホームページを端から見る人って減ってますよね。みんなInstagramでハッシュタグ検索するか、Googleマップを直接開きます。
お客さんが知りたいのは「美味しそうなメニュー」「今日やってるか」「駐車場はあるか」。
立派な自社サイトを作る予算があるなら、まずはInstagramをちゃんと動かして、Googleマップ(Googleビジネスプロフィールという無料の仕組みです)の営業時間を正確に入れておく。ぶっちゃけ、これで十分です。
「名刺代わりにちょっと情報だけ載せておきたい」「今はWebに全く予算を割けない」という経営者さんには、「まずは無料ツールを徹底的に使い倒しましょう!」とアドバイスしています。
ホームページ(自社ドメイン)が「絶対に必要」なケース

逆に、無料のSNSだけじゃどうにもならず、「自社専用のWebサイト(独自ドメイン)」が必須になるケースもあります。わかりやすいのは次の2つです。
1. BtoB(企業間取引)がメインの事業
企業が新しい取引先を探すとき、「この会社、実体あるのかな?」「飛ばれないかな?」とめちゃくちゃシビアに見ます。
株式会社日経リサーチの「購買プロセス調査」によると、BtoBビジネスにおける情報収集源の第1位は「その会社のHP(40%)」。経営者・役員クラスだと44%に跳ね上がります。
SNSのアカウントしかない会社に、何百万という発注をする企業はまずありません。「うちの会社はちゃんと存在して、こういう実績がありますよ」という信用を担保する器として、ホームページは必須です。
2. 採用(求人)を本気でやりたい企業
「うちはハローワークや求人サイトに出してるから大丈夫」は、今の時代ちょっと危ないです。
株式会社マイナビの調査によると、求職者の「99.2%」が応募前や検討のタイミングで企業のホームページを閲覧しています。
求人サイトの決められた枠組みだけじゃ、会社の空気感や社長の人柄は伝わりません。「ブラック企業じゃないかな…」という求職者の不安を払拭するためには、自社サイトがどうしても必要になります。
プロの設計者からのアドバイス:いきなり「デカい城」を建てない

ここまで読んで、「あ、やっぱりうちにはホームページが必要っぽいな」と思った方へ。15年システムを作ってきた人間として、これだけは言わせてください。
最初から、あれもこれも詰め込んだ何百万円もするサイトを作らないでください。
これ、本当によくある失敗パターンなんです。
「せっかく作るんだからブログ機能も入れて、動画もバーンと流して、社員紹介も充実させて…」と気合を入れすぎると、結局更新がしんどくなって半年で放置されます。
まずは「求人につなげたい」「会社案内として名刺代わりにしたい」と一番の目的を絞って、最小限の機能とページ数で小さくスタートする。
そして、会社が大きくなったり、必要になったタイミングで少しずつページや機能を足していく。これが一番無駄なお金がかからず、失敗しないコツです。HAKONIWAでも、こういう「小さく生んで育てる」設計を基本にしています。
さて、自社のビジネスにホームページが必要かどうか、なんとなく見えてきましたか?
「結局うちの場合はどうなんだろう?」と迷っているなら、そのままのフワッとした状態で僕に相談してもらって大丈夫です。無理に売り込んだりはしませんので。
そして「よし、作ろう!」となった場合、次に絶対気になるのがお金の話ですよね。
「なんで同じような見た目なのに、5万円で作れる会社と100万円かかる会社があるの?」って思いませんか?
次回、【第2回】では、Web業界特有の「見積もりのカラクリ」について、裏側まで包み隠さずぶっちゃけます。お楽しみに!