※警告:この作業は一歩間違えるとパソコンが起動しなくなるリスクがあります。必ず大切なデータのバックアップを取り、自己責任で進めてください。
2025年10月にWindows10のサポートが完全に終了してから、早いもので半年が経ちました。
「サポート切れてるけど、まだ動くし…」と粘っていた方も、セキュリティ面を考えてそろそろWindows11へアップデートしようと動いている頃じゃないでしょうか。
サブで使っているノートPC(HP Pavilion Aero)がWindows11なので、操作自体にはとっくに慣れていたんですが……。
いざ別の作業用PCをアップデートしようとしたら、悪名高い「PC正常性チェック」で見事に弾かれてしまいました。
原因を探っていくと、Windows10を入れた時の設定がひと昔前の「レガシー(MBR)形式」になっていたことでした。
Windows11の必須条件である「セキュアブート」をBIOSでオンにしたいのに、MBRのままだと起動ループにハマってWindowsが立ち上がらなくなるという詰み状態です。
これをクリアするには「UEFI(GPT)形式」に変更するしかないんですが、普通にやると中のデータが全部消えてしまいます。
「どうしても初期化せずに今の環境を残したまま11にしたい!」ということで、Windowsの標準ツールを使ってMBRからGPTへ強制変換する方法を試しました。
同じようにアップデートで足止めを食らっている方のための備忘録として、手順を残しておきます。
1. まずは自分のPCの「BIOSモード」を確認する
最初から「UEFI」になっている人はこの作業自体が不要です。まずは現状の確認から。
- キーボードの [Windowsロゴ]キー + [R]キー を同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開く。
- 名前の欄に
msinfo32と打ち込んで「OK」をクリック。 - ずらっと文字が出てくる「システム情報」の画面から、「BIOS モード」という項目を探す。
- ここが 「レガシ」 になっていたら、今回の変換作業が必要です。
- ここが 「UEFI」 になっていたらGPT形式なので、別の原因(TPM2.0がオフになっている等)で弾かれています。
2. MBRからGPTに変換する(本番)
※繰り返しますが、作業中に電源が落ちるとシステムが壊れます。ノートPCは必ずACアダプタを繋ぎ、デスクトップはコンセントが抜けない状態にしてからやってください。
- 画面下のスタートボタンをクリックし、検索窓に「cmd」と入力。
- 出てきた「コマンドプロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」をクリック。黒い画面が立ち上がります。
- まず、今のディスクが変換できる状態かテストします。以下のコマンドをコピペしてEnter。
mbr2gpt /validate /allowFullOS
「Validation completed successfully」と出ればテスト合格です。もしエラーが出た場合は、ドライブの構成などに問題があるのでこの方法は使えません(潔く初期化してクリーンインストールするしかありません)。
- テストに合格したら、いよいよ変換を実行します。以下のコマンドをコピペしてEnter。
mbr2gpt /convert /allowFullOS
数十秒〜数分で終わります。成功したというメッセージが出たら、無事にGPTへの変換は完了です。
3. BIOS(UEFI)の設定を変更する
変換が終わったら、マザーボード側の設定を「レガシー用」から「UEFI用」に切り替えないとWindowsが起動しません。
- パソコンを再起動し、画面が真っ暗なうちにキーボードの [F2] や [Delete] などを連打してBIOS画面に入ります(メーカーによってキーが違います)。
- Boot(起動)設定のメニューを探し、Bootモードを「Legacy」や「CSM」から「UEFI」に変更します。
- 合わせて、Windows11の必須条件である「セキュアブート(Secure Boot)」を有効(Enabled)にします。
- 設定を保存してBIOSを終了し、パソコンを再起動させます。
無事にいつも通りのWindows10のデスクトップ画面が表示されれば、大手術は大成功です。
あとは普通にWindows11へアップデートするだけ
ここまでくれば、OSの基盤はWindows11を受け入れる準備が整っています。
もう一度Windows11の「正常性チェック」ツールを回してみてください。さっきまで真っ赤だった警告が消え、アップデート可能になっているはずです。あとはWindows Updateの画面から、通常の流れで11に上げるだけです。
「Windows11にできないからパソコンごと買い替えないとダメか…」と諦める前に、ダメ元で一度自分のPCのBIOSモードを確認してみてくださいね。